本。
- ISBN:9784334033996
- ハラスメントは連鎖する 「しつけ」「教育」という呪縛
- 安富歩、本條晴一郎 光文社新書
ハラスメントは連鎖する 「しつけ」「教育」という呪縛 (光文社新書)
- 作者: 安冨歩,本條晴一郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/04/17
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 107回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
非常にはっきりと、人と人の間の束縛関係の起因と進行について道筋をみせてくれる本。
緻密に、状況を説明していく、端から端まで神経の行き届いた文章で書かれている。
内容は、かなり高度なこと(通常では隠蔽されているものをなんとか見えるようにしようとしている)を扱っているけれど、文章はストレートで、内容に一貫性があり、ねじれることのない日本語で書かれているので読みやすい。
いままで読んだ「ハラスメント」関係の文章の中で最も心の深部に踏み込んだ洞察がなされていると感じた。
また、「魂」と「インターフェース」と「外界」の接合関係とハラスメントとの関係の説明が、私には一番重要に思え、非常にしっくりきた。
#その意味では、先日のようにいらいら点を列挙しても仕方ないんだけど、現状維持、あるいは、解決の先延ばしには効果がある、、というわけか。書いて目の前に見えるようにするという行為自体が、崩れかかっている心のバランスをなんとか持ちこたえさせたいという、、魂とインターフェースと外界の乖離を抑えるための船の錨 ということなのかもしれない。